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心に残るシーン7「星になって結婚しよう」

現在のアニメという作品ジャンルが今の地位を築いてきた上で、欠かすことの出来ない作品が「宇宙戦艦ヤマト」であり、現在もリメイクという形で映像化されたのは記憶に新しいところです。

本放映時、裏番組のアルプスの少女ハイジの前に視聴率で苦戦し、半年で放送を打ち切られたとはいえ、再放送で徐々に人気をあげ、ついには再編集による劇場版で大ヒットを収め、続編の製作となったのがこの「さらば宇宙戦艦ヤマト-愛の戦士たち-」です。

この映画は前作と違い完全オリジナルの新作として、スクリーンに登場したのですが、当時としてはかなり完成度の高い作品に仕上がっており、衝撃的なラストシーンもあって前作を超える大ヒットとなりました。

第1作目のヤマトが人類愛を描いていたのに対し、今作品ではより大きな宇宙愛をテーマとして、未知の敵へ挑むヤマトは、当初、地球の危機としてではなく宇宙の危機を伝えるメッセージに応えるという形で発進しています。

最終的には地球の危機に立ちはだかる最後の切り札という形でヤマトと白色彗星帝国の決戦が行われるわけですが、最新鋭の地球艦隊をもあっという間に葬った敵に対し、ヤマトの戦士たちも次々と倒れ、ついには雪も古代の腕の中で息絶えます。

悲しみをこらえ、仲間を次々に失いながらようやく都市帝国を崩壊させたものの敵の切り札超巨大戦艦の出現になすすべもない古代は、命という切り札でヤマトそのものを特攻させるという決断をするのです。

古代は、息絶えた雪を艦長席の隣に座らせると静かに語りかけます。

「君にはいつも苦しい思いばかりさせてごめんね。これからはいつも一緒にいるよ。人間にとって一番大切なことは愛することだ。」
「でも僕にとって一番大事なのは君だ、君への愛だ。」
「雪、好きだ、大好きだ、大きな声で言える。」
「雪、僕たちはこの永遠の宇宙の中で星になって結婚しよう、これが二人の結婚式だ」

島たち生き残ったクルーや長官は、ヤマトをみまもりながら静かに敬礼しています。そして第一艦橋では散っていった戦士たちの魂が二人を祝福するように見守り、ヤマトは閃光の中に消えていくのでした。

このラストは、当時小学生だった自分にとってもとても感動するシーンでした。映画館のあちこちですすり泣く声が聞こえていたのが印象的でした。

宇宙戦艦ヤマトという作品は、ここで終わるべきだったといつも思います。同作品をテレビ化した際に生き残るラストに変更してしまったために、今ではこの「さらば宇宙戦艦ヤマト」が番外編のような扱いになっているのが何故か納得いかないのです。

大人の都合によって名作が埋もれてしまったという悲しい事例になってしまいました。

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