久々の名シーンは、高校時代から社会人成り立ての時期、主人公の恋愛観が自分とかぶってたと言う理由で、めちゃくちゃハマってしまった作品「めぞん一刻」からです。
実は、めぞん一刻の名シーンというと、プロポーズした時に響子が言う「一日でいいからあたしより長い生きして」のシーンと今回紹介するシーンは、甲乙付けがたく、どちらにするか迷ったのですが、やはり主人公の心情を表現しているという部分でコチラを選びました。
めぞん一刻は、主人公「五代裕作」が浪人から大学生になり、就職浪人を経て、保育士(当時は保父)として就職する課程で、一目惚れした未亡人で一刻館の新管理人「音無響子」との恋愛模様をコメディタッチで描いた作品です。
何年もかけて、2人が相思相愛の仲と認識するまでを物語の中心としていましたので、当然、2人がくっついた時点で、最終回は確定と言うことになるんですが、元々ヒロインが未亡人という設定から、ラストは恋愛がゴールではなく、結婚という形での大団円となったのは当然かもしれません。
そんな終盤において、五代のプロポーズを受け、結婚準備のために亡くなった前夫「惣一郎」の遺品を整理していた響子の姿を見た五代がとった行動が今回の名シーンなんですよね。
遺品を音無家の実家に返す前に惣一郎の墓に立ち寄る響子が見たのは、墓の前で手を合わせている五代の姿。そして、五代は、墓に眠る惣一郎に語りかけます。
「正直言ってあなた(惣一郎)がねたましいです・・・
遺品返したところで響子さん絶対あなたのこと忘れないと思う。
忘れるとかそんなんじゃないな・・・・あなたはもう、響子さんの心の一部なんだ・・・
だけど、おれ、なんとか、やっていきます。
初めて響子さんに会った日からあなたがいて・・・そんな響子さんをおれは好きになった。
だから・・・あなたもひっくるめて響子さんをもらいます。」
影でこっそり聞いていた響子は、五代の本心を聞いて涙を流しながら、心の中で惣一郎に問います。
「あたしがこの人に会えたこと、喜んでくれるわね。」
五代に声をかけ、墓でのラストシーン、響子も五代に気持ちを伝えます。「あなたに会えて本当に良かった」と…
正直、めぞんのラスト数話は、こういう名台詞、名シーンばかりで結婚に対しかなり理想的なイメージを持ってたんですけどね。現実は甘くないですが(笑)
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