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心に残るシーン5「本当に信じられる友になら…」

シリーズも定番になってきた今回は、劇場作品「わが青春のアルカディア」から、主人公たちキャプテンハーロックと大山トチローの先祖であるハーロックⅡ世と大山敏郎が出逢う運命のシーンからです。

実はこの作品、松本零士ブームで次々とアニメ化されていた時期に、ハーロックの若き日を描いた作品として劇場公開されたのですが、プロローグの部分を初代ハーロックが複葉機でスタンレー山に挑むというシーンで始まるのですが、ハーロックⅠ世の声でモノローグをしていた声優はなんと!故・石原裕次郎氏です。

私にとっては、友人や仲間に対する想いの価値観は、この映画が代弁してくれていると言っても過言では無い、私の一番好きな映画でもあります。

そして、映画のタイトルとなる「わが青春のアルカディア」は、原作である戦場漫画シリーズで、このハーロックⅡ世と大山敏郎のシーンのエピソードに使われたタイトルという事もご紹介しておきます。

本編は、イルミダス星人に地球を制圧され、政府がイルミダスの傀儡と成り下がってしまった事から、ハーロックは自由の旗の下にトチローが密かに地下で建造していたアルカディア号で旅立つという話ですが、色恋沙汰に無縁のハーロックが唯一愛した女性マーヤの存在や片目を失うエピソード、アルカディア号の登場と進む中で、心から信じられる友達、仲間、そして男の生き方について描かれた作品です。

話の中で、ハーロックとトチローが単なる出逢いでは無く、遺伝子レベルで調査すると先祖たちが過去に何度も関わりを持っていた宿命の友という事が判明し、遺伝子情報から、ハーロックⅡ世と大山敏郎のエピソードを知ることになるという展開でした。

第2次世界大戦でドイツ軍に所属しているハーロックⅡ世は、日本から来た技師大山敏郎と出会い、自動照準器やハーロックⅠ世が書いた本「わが青春のアルカディア」で共感し、敗戦色が濃かったドイツ領から中立地帯へ逃がすため、自分の戦闘機に乗せるのですが、被弾した際に切れかかったワイヤーを自分の身体でつなぎ止めたトチローの姿を見て、ハーロックは、自分の目とも言うべき、戦闘機の自動照準器をトチローに手渡します。

「本当に信じられる友になら目でも心臓でもくれてやる、くだらない時代の終わりにお前に出会えて本当に良かった」

これに対し、敏郎は「子孫の血の続く限りお前との友情は決して忘れない」という返答をしているわけですが、大山家にはちゃんと子孫へと受け継がれていたんですね。

最終決戦で大破したアルカディア号の自動照準器、そこでトチローが取り出したのは、このときの自動照準器レビC12Dでした。

自分たちの子孫にまで受け継がれた宿命とも言うべき友情というものが、表現されたシーンでしたよ。映画全体の評価は前年の「銀河鉄道999」に比べると低いのですが、こういった名シーンがとても心に残る映画でした。

私が、アルカディア=理想郷という名前にこだわっているのもこの映画の影響なのですけどね。

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