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心に残るシーン2「改造人間は私たち二人だけでいい…」

早速シリーズ化してしまった、心に残るシーン第2弾は、特撮ヒーローの代名詞でもある仮面ライダーシリーズで、もちろん昭和のシリーズ最大のヒット作「仮面ライダーV3」の第1話から取り上げてみました。

実は、昭和の仮面ライダー初期のシリーズで、心に残るシーンというのは今回のシーンだけでは無いのですが、リアルタイムで見ていたのは、まだ幼稚園から小学校低学年にかけての時期で、仮面ライダー=かっこいいというのがメインでした。

しかし、高校の頃見た再放送で、うろ覚えだった小さい頃の記憶をたぐり、こんなシーンだったのだと再認識した事で選びました。

最初だから最初の仮面ライダーが良かったかもしれないけど、仮面ライダーV3の1話は、製作者の間で仮面ライダー99話として作っていたと言う裏話から、このエピソードを選んだわけです。

余談ですが、仮面ライダーV3第2話がシリーズ通算100話となる事でダブルライダーが画面から消えたと言うことと100回記念パーティが行われたと言うことがかつて発売されていた仮面ライダースペシャルのビデオで解説されていました。

本題ですが、仮面ライダーV3の1話で主人公風見志郎がデストロンに命をねらわれていた女性を助けて、家にかくまったため、両親と妹を目前で殺されてしまうのですが、助けに来た先輩が仮面ライダーに変身してデストロンを追い払った後のシーンです。

家族の死を悲しむ風見志郎は、ダブルライダーに改造人間にして欲しいと頼みますが、個人の復讐に力を貸せないという本郷ライダーのセリフを後押しする形で、一文字ライダーが言うセリフ。

「改造人間は私たち二人だけでいい、人間であって人間では無い、そんな苦しみは私たち二人だけで十分なんだ」

このセリフを聞いた時、仮面ライダーがロンリーヒーローとして、悲しみを背負って戦い続ける男たちだと言うことを代弁していると思いました。

石ノ森章太郎先生が描く仮面ライダーが魅力的なのは、こういった陰の部分がヒーローの哀愁として描かれながら、敵と戦っている強さでは無いかと思います。

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