現在、数多く展開されている日本アニメの根幹であるアニメブームの立役者である松本零士先生がお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りすると共に遠く時の輪の接する処で、また巡り会いましょう。
宇宙を見上げ、星の海に旅立った松本零士先生、先に銀河鉄道999で旅立った車掌、肝付兼太さんはお迎えに来てくれたと思います。
松本零士先生の作品に出逢わなければ、今でもアニメが好きでいられなかったかもしれません。日本のアニメが世界に羽ばたいていなかったかも知れません。今のアニメファンは過去の作品を見ない人も多いようですが、アニメがまだマンガと呼ばれていた当時、松本零士先生の作品がアニメファンだけでなく、一般の人達も巻き込んだ日本大旋風は、多くの人達に感動を与えたと思っています。
私の息子も銀河鉄道999にあやかって名前を付けさせて貰いました。それだけ思い入れのある作品です。
私がまだ中学生だった頃、1000年女王号に乗ろうというイベントに抽選で当たり、フェリーで瀬戸内海を遊覧しながら、千年女王と公開前のさよなら銀河鉄道999の発表会見で、松本零士先生と主役星野鉄郎役である野沢雅子さんと直接お会いして、質問という形でお話を伺いました。
もう40年以上前の話なのですよね。松本零士先生の作品に影響を受けながら、自分自身の子供達も大なり小なり成長していったと思います。
銀河鉄道999は、派生作品の銀河鉄道物語も含めて、松本零士先生のライフワークとなる壮大な作品ですが、キャプテンハーロックやクィーンエメラスダスと言った別の松本零士作品のキャラクター達も登場します。
松本零士先生が描いた作品には全て相関関係があり、それぞれの血縁関係や家系、交友関係を重んじて書いていると生前に言われていました。その頂点にあり、集大成となっていたのが銀河鉄道999という位置づけにしていたみたいですね。
私は、未だにわが青春のアルカディアが、自分の人生に影響を与えた映画だと思っています。世代を超えて結ばれている友情は、時代を超え子孫の代まで続くという松本零士先生が口癖のようにおっしゃっていた遠く時の輪の接する処で、また巡り会いましょうと言う事なのだと思います。
メーテルと鉄郎の別れを代表するように、遠く時の輪の接する処で、また巡り会いましょう。と言う想いを松本零士先生への別れに手向けの言葉として送りたいと思います。
今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。今、万感の思いを込めて汽車がゆく。一つの旅は終わり、また新しい旅立ちが始まる。ありがとう松本零士先生遠く時の輪の接する処で、また巡り会いましょう…
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