ザンボット3という作品の価値

当時、リアルタイムでマジンガーZやゲッターロボなどのスーパーロボットものを見て育った世代の皆様は、無敵超人ザンボット3という作品の価値をご存じでしょうか?

マジンガーZ世代の方とロボット作品の話をするとゲッターロボやコン・バトラーVは見ていたという人が多いですが、ザンボット3は、知らないと解答することが多かったですね。

しかし、一大ブームを築き、今なお新しいシリーズが展開している機動戦士ガンダムの生みの親、富野由悠季監督が手がけた作品として、ガンダムを通じて無敵超人ザンボット3と言う名前ぐらいは聞いたことがある人もいるかもしれませんが、その内容を知らない人が多いです。

東映動画(現:東映アニメーション)の下請けとして作品を作っていた日本サンライズ(現:サンライズ)が、初めて製作会社として世に送り出したのが無敵超人ザンボット3であり、無敵鋼人ダイターン3、機動戦士ガンダムと続く、富野由悠季監督3部作の1作目とも言われている。

全23話(再放送を入れて2クール)という当時のロボットアニメとしては短い期間の放映でしたが、その内容は、当時、小学生だった私にはかなりのカルチャーショックでした。

一言で言うならば、主人公側ロボットの勧善懲悪パターンを否定した作品展開で、ガンダムほど明確な「敵対勢力との対等化」(ガンダムもTV版はまだ当時のスポンサー事情によりジオンを悪とする表現がある)はなかったものの、主人公ロボット=正義の味方という構図を打ち砕いた画期的な作品でした。

戦闘で破壊された街で住むところが無くなった人々が疎開したり、主人公たちのせいだと非難する。敵に捕らわれた人が人間爆弾に改造されて、主人公の同級生も犠牲になる。最終決戦に至り、家族も次々と犠牲になり、敵から「家族まで犠牲にして何のために戦ったのか」という問題定義をされてしまう。等々本当に考えさせられる作品でした。

別の意味では、主人公「神勝平」の声を先代ドラえもんで有名な声優大山のぶ代さんが演じた唯一のロボットものでもあるのですが、未だにスーパーロボット大戦等のゲームで、その声が再現されることはありません。ドラえもんのイメージが大きくなりすぎた影響ですが…

無敵超人ザンボット3と言う作品は、現代の日本を象徴するようなものを含んでいる作品です。久しぶりにザンボットの最終回を見て、皆さんにも伝えたいと思い書いてみました。

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