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心に残るシーン12「完全な機械にはなりたくありません」

劇場版のリメイク新作を目前に控えた人造人間キカイダーの最終回からのワンシーンですが、戦いが終わってそれぞれの旅立ちと決別を描いたシーンでした。

そもそも人造人間キカイダーの世界観で重要な要素となった不完全な良心回路が、ジローという人造人間を人間らしく見せ、共に行動していた光明寺博士の子供達がロボットでは無く、人格を持った人間のような感情で接してきたわけです。

続編のキカイダー01では、主人公のイチローが完全な良心回路を持っていたため、良心回路については、ジローとハカイダーの関連シーンや後半のビジンダー登場まで部分的にしか扱われなかったのが残念ですが、キカイダーにとってはこの不完全な良心回路が話のキーとなっていました。

良心回路と対照的にハカイダーに搭載された悪魔回路の描写ですが、キカイダーにおけるハカイダーの行動を見ていると頭脳に光明寺博士のものを使ったおかげで、キカイダーと戦うという目的の為なら仲間でも破壊するという描写はあるものの完全な悪という感じでは無かったと思います。

むしろ、キカイダー01で復活したハカイダー部隊がダーク首脳陣の脳を移植していたせいか、より悪魔回路に忠実なギルが目指したハカイダーに仕上がっていたのかもしれません。

ハカイダーの脳を光明寺博士に戻し、意識を取り戻したおかげでチェンジ出来無かったキカイダーも復活してハカイダーさえも倒した白骨ムササビを倒し、ダークの残党を壊滅させたキカイダーは、殺人犯の汚名を返上し、外国に旅立とうとする光明寺親子にそっと別れを告げます。

良心回路を完全なものに出来なかったのが心残りとする光明寺博士にジローは言います。

「僕はこのままが良いんです。欠点の多い人造人間のままで。完全な機械にはなりたくありません。」

この後、ジローは放浪の旅に出ますが、次回作キカイダー01でのハカイダー部隊、シャドーとの対決へと続いていきます。

原作での後半部分をキカイダー01として描いてるのですが、ひとまずダーク壊滅でキカイダーTV版の物語を締めくくるにふさわしいラストシーンだったと思います。

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